
「この本、売れているらしいよ」と同業のSちゃんから聞き、さっそく読んでみる。
著者の益子氏はウェブプロデューサー。本書には、「わかりやすいWeb」「人に読んでもらえるWeb」のためのテクニックがぎっしり紹介されている。
本書は以下の3編から構成されている。
1.技術編−「見せる」Web文章デザイン
2.表現編−「読ませる」Web文章テクニック
3.応用編−メールマガジンの文章術
「1.技術編」には、HTML/CSSの基本やページレイアウトのコツなどが紹介されている。特におもしろかったのがアクセス数を向上させるためのテクニック。SEO、すなわちyahoo!やGoogleなどの検索エンジンに登録されるにはどうすればよいのかという話は、サイト運営者にとってはもっとも関心のあるところだろう。
「2.表現編」は文章の書き方の話。「重要なポイントは最初に書く」「データや具体的事実を盛り込んで説得力を出す」というような話はWebだけでなく、すべてのビジネス文章に当てはまることである。わかりやすい文章の書き方を知るといううえでも十分役に立つ。
益子氏の文章は簡潔・明快。わかりやすいのはもちろん、スラスラ読めて実に気持ちが良かった。