2005年09月04日

永沢光雄 『声をなくして』(晶文社)

声をなくして著者の永沢光雄氏は、風俗やスポーツ分野で活躍しているノンフィクションライターです。インタビューの名手で『AV女優』『風俗の人たち』『強くてさびしい男たち』などの作品があります。
その永沢氏が下咽頭ガンのために声を失ってしまいます。まだ43歳。インタビューの名手なのに声が出ない。そのことを受け止め、この先どう生きていくのだろう。もし、私だったら? もちろん私はインタビュアーではないけれど、声をなくしたらもう仕事はできないのではないかと恐ろしくなる。
この本は永沢氏の闘病記です。毎朝ひどい痛みで目が覚め、焼酎の水割りで大量の薬を流し込む。呼吸困難、発熱、腹痛、そのうえうつ病。そんな毎日なのに、決して暗くないのは、永沢氏のユーモアがにじみでる筆致によるものでしょう。
読了後、思います。「ちゃんとしっかり仕事しよう!」


posted by トミナガ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 楽しく読むプライベートの本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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